(注1)社会的現実から一定の距離を置いた上で、制度的に「作品」としての価値を保証する美術館やギャラリー、WhiteCubeの内部/外部に展示されることを前提とした制作者の芸術活動や行為およびその具体的生産物。
Artivist (Wiki:http://en.wikipedia.org/wiki/Artivist )
(訳)Artivistとは「アート」と「アクティヴィスト」を組み合わせた混成語である。近年、アクティヴィズムは、反グローバリゼーション運動や反戦運動の出現や急劇な増加と同時に展開してきた。ほとんどの場合において、アクティヴィスト達は、アートという手段によって、政治的指針を強く主張しようと試みてきた。けれども、Aativistとは、政治的でありつづける美術作品という意味において、これまで知られて来たようなPoliticalArtではない。
Artivist is a portmanteau word combining "art" and "activist". Artivism developed in recent years while the anti-globalization and antiwar protests emerged and proliferated. In most of the cases artivists attempt to push political agendas by the means of art. Yet this is not political art as it was known before, in the sense of artworks being political. The artivist is often involved in Streetart or Urban Art, Adbusting or Subvertising.
ドイツのArtivism Networkの序文。
Preamble(序文の一部)
『アートには、変化を起こし、それを実行する自由、すべての権力から解放される自由、それらを再び新しくする夢を描いたり、吹き込んだりして、本来自由なものとしてのアートを表明する自由を有している。そして、またアートは、条件が無いということ、自明な事実というものが無いということ、従属関係が無いこと、政治集団による決定が無いこと、制度的な強制力が無いこと、時間と金の支配への愛想が無いこと、「アートの為のアート」の守護者という幻影に跪かないことを受け入れる自由を有している。そして、世界規模での環境破壊は、もろもろの疑問、果たすべき課題やアートの独立性の為のバックグランドである。明滅するスクリーンに浸された文化状況において、社会的変革を求めるアートはもはや雑音の中で見失われてしまった。Artivismは、正当で必要とされる芸術的作品とその意図の一部分としての社会的、環境的変化を否定する人々への異議申し立てとして生み出されてきた。』
ロートレアモンの言葉を21世紀の中で言い換えるならば、「アートと政治の路上での出会い」だと言うだろうし、「Jazz and freedom go hand on hand」と言ったセロニアスモンクを借りれば、「アートと政治が手をつないで行く」と言えるかもしれない。
ただ、世界にはどんなArtvist達がいて、どのような活動をしているのかはまだまだ知らないことが多いし、上のような理念的すぎる説明では、アートと政治がどのような結合、変化を経てそれぞれのカテゴリーから脱皮して、新しい表現のシニフィアン(指示内容)を獲得していったのかはわからない。これから、すこしづつ、ここに世界の具体的な活動を載せていこうとおもうけれど、最近NYで起こったこの出来事を見てみるとそれがどのようなものかすこしづつ分かってくるかもしれない。
(イルコモンズのふたより転載)
![]() カゼで寝こんでいたあいだに、イラク戦争が終わったらしい。 イエスメンはいい仕事をした。 ▼「『イラク戦争終結』!? 偽NYタイムズ紙」 「イ ラク戦争終結」「ブッシュ氏を国家反逆罪で起訴」などと見出しを打った本物そっくりの米ニューヨーク・タイムズ紙が十二日、ニューヨーク市内の路上で大量 に無料配布され通勤客の目を引いた。当のニューヨーク・タイムズ紙は「本物でなく、事実を調査中」と当惑している。米メディアなどによると偽新聞をつくっ たのは進歩派の団体「ザ・イエス・メン」。十四ページのカラー刷り。社説や広告まですべてが「偽物」。日付は二〇〇九年七月四日(米独立記念日)。数千人 の“ボランティア”が動員されロサンゼルスなどと合わせ、全米数カ所で合計百二十万部を配ったとみられる。同団体の関係者はロイター通信の取材に対し、紙 面化した内容は「ぼくらの夢」といい「オバマ次期政権に、政権を託された理由を念押ししたかった」と答えているという。」(「東京新聞」2008年11月 13日) ▼「「イラク戦終結」「ブッシュ氏訴追」偽NYタイムズ、120万部配布」 「「イ ラク戦争終結」-。米ニューヨーク市マンハッタンなどで12日朝、1面にこんな見出しを掲げた「ニューヨーク・タイムズ」特別版が無料配布された。といっ ても日付は2009年7月4日。左派系の活動団体が制作した題字も体裁もそっくりな偽物だ。ただ、発行部数は120万部と本物の100万部を上回った。偽 ニューヨーク・タイムズ紙はこのほか、実際には存在しなかったイラクの大量破壊兵器問題をめぐり「ライス前国務長官が謝罪」「ブッシュ前大統領が反逆罪で 訴追された」とも報じた。さらに、本物の紙面で題字の左横に載せている「掲載に値するすべてのニュース」という有名な標語が偽タイムズ紙では「(私たち が)掲載したいすべてのニュース」にパロディー化されるなど手が込んだ作り。元ニューヨーク・タイムズ紙記者は「(新聞関係の)コレクション・アイテムに なるだろう。タイムズ紙への深い敬意でもある」と"評価"した。発行元の団体によると、準備には半年間かけ、配布には大勢のボランティアが参加したとい う。」(「産経新聞」2008年11月13日) ▼THE YES MEN の「ニューヨーク・タイムズ」公式サイト http://www.nytimes-se.com/ ▼その日本語自動翻訳版 http://translate.google.co.jp/translate ▼PDF配布版(9.7MB) http://www.nytimes-se.com/nytse/wp-content/uploads/NYTimes-SE_spreads.pdf ▼ABCテレビのニュース [YouTube] Iraq War Ends - New York Time http://jp.youtube.com/watch?v=vImfmEzB680 ▼NBCテレビのニュース [YouTube] New York Times Announces 'Iraq War Ends' BUT WAS A FAKE! http://jp.youtube.com/watch?v=i_8mUNWbJdY ▼CNNテレビのThe Yes Menへのインタヴュー [YouTube] FAKE NY TIMES hoax on CNN (The Yes Men) http://jp.youtube.com/watch?v=dO6Oi3XUYgg ▼新聞についての街頭インタヴュー [YouTube] Reactions On The Street: Fake New York Times http://jp.youtube.com/watch?v=R8I4fFLqfXg ▼新聞についてのコメントビデオ [YouTube] "IRAQ WAR ENDS" New York Times Review http://jp.youtube.com/watch?v=o6B1poWsW-8 ▼デモクラシーナウのニュース (6分45秒あたりから) "Yes Men" Spoof NYT, Denounce Iraq War in Latest Hoax http://www.democracynow.org/2008/11/13/headlines#12 ▼Laughing Squid の特集 The Yes Men Distribute Fake New York Times:“Iraq War Ends” http://laughingsquid.com/the-yes-men-distribute-fake-new-york-times-iraq-war-ends/ か つてキングは「私には夢がある」と語ったが、「テロとの(終わらない)戦争の時代」の今は、想像力と創造力をいっしょにはたらかせて、みなで共にこういう 「夢をみる必要がある」のであって、The Yes Men とその大勢のボランティアたちが、「進歩派の団体」、もとい、「プログレッシヴなアクティヴィスト」として今回やったのは、「ファンタジーの時代における 政治」でダンコムが書いていたようなことだと思う。 「プログレッシヴはなすべき多くのステップをもっている。わたしたちは、地に足をつ け、この国のリアルな地勢を明確に理解することで、それを実行しなければならない。しかし、わたしたちは夢見る必要もある。というのも、夢なしでは、わた したちは自分たちが向かう先を知ることができないからだ。なんらかのリアルな政治的インパクトを与えるためには、プログレッシヴが抱くさまざまな夢が大衆 的な夢にならなければならず、この夢が人びとがすでにもっている夢と響きあいさえすれば、おのずとそうなるだろう。しかしプログレッシヴの夢が大衆的なも のになる機会をつくるには、この夢が展示される必要がある。わたしたちのさまざまな夢を、わたしたちの手のなかにおしこめ、わたしたちの小さなサークルの なかにとじこめたままでは善をなしえない。それらの夢は、開かれ、切り結ばれ、実行され、そして、山の頂からの声のように、こだまを響かせければならな い。」スティーヴン・ダンコム「ファンタジーの時代における政治」 The Yes Men とその大勢のボランティアたちは、大衆の夢と切り結ぶことができるアクティヴィストの夢を「活字」にし、新聞というかたちで「展示」してみせたわけであ る。「活字にしたいすべてのニュース (All the news We hope to print」)を掲載する新聞とは「夢の新聞」に他ならない。スペクタクルの時代のアクティヴィズムは、政治的なインパクトを与える表現と対抗的なファン タジーをこれまで以上に必要とする。マスメディアはそれを「プロパガンダ」と呼ぶだろうが、僕らはそれを「カルチャー・ジャミング」と呼ぶ。 |
美術館の中のアートよ、さらば!そして、Artivistの世界にようこそ!

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