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2008-06-15

横切りながら、出会い頭に、そしてまた再び。

3月の終わりから、今月初めまで、目まぐるしくヨーロッパをぐるぐると移動していたような気分だ。ロンドンには合計で一ヶ月もいなかったもしれない。3月中旬からベルリンにいて、数年ぶりに会った友人の家に泊めさせてもらいながら、毎晩色んな人と出会って色々な話をしていた。それは僕にとって失いかけたコミュニケーションへの情念を回復させる為に充てられた時間だったように思う。長い長い冬の終わりを告げるうっすらと紫がかった明け方の空を窓越しに眺めながら、長い長い議論の後にふっと差し込む沈黙に身を委ねている瞬間。4月末には再度ベルリンに行って、5月1日のメーデーに参加して、初夏のベルリンの乾いた青い空とまっすぐな太陽の光の下で、黒く透けて輝くアナキストの旗を仰ぎ見た。アクティビスとの家に泊めてもらい、街を自転車でかけた。その後は、ひょんなことでポーランドの田舎の町に8日ほど、アートスクールの学生達と滞在して、村の子供と遊んだり、近くの湖まで歩いたり、バーベキューをしたり。すこしばかりロンドンに戻り、その後はすぐに、フランスのブルターニュに向かった。2年前に参加したアートプロジェクトの記念式典に行って、なつかしい村の空気と2年前に一緒に働いていたフランスの友人達の顔に出会った。当時、毎晩のように通っていた村に一軒のパブでビールを飲み、二階のビリヤード場でビリヤードをする。当たり前のように思っていた事が、実はとんでもなく幸せな事だったということに改めて気がついた。友達の住むレンヌに数日滞在した後に、パリに一週間ばかりいた。フランスで出会った同郷の日本人の人の家に泊めてもらったり、昔お世話になったアーティストの人と食事に行ったり、ずっと会いたかった人に2年ぶりに再会したり、過去と現在がパリの街でもう一度繋がって行く。

そして、明日、日本に帰る。7月には北海道へ行く。それまでの色々な準備は東京でする事になると思う。今度も、たくさんの人と出会う事になると思う、日本から、世界から。どんな出会いも、それだけでまるで奇跡に思えてくる。日常が窮屈だなんて斜に構えている暇なんてないのだ。

1 comment:

Unknown said...

こんにちは、
2007年12月5日の日記「カメラは誰の手に」からこのブログにたどり着きました。
大学で研究を進める上、過去の映像を利用した民族誌の試みを探しているのですが、メールなどでお話をお伺いすることはできないでしょうか?