フランスからのあるレポート。
去年の大晦日に、パリ郊外で50人の失業者、プレカリアートの若者達が、スーパーマーケットのレジを食料を満載したカートでブロックした。彼らは、リーフレットを配り、新年を尊厳を持って迎える為に、「Self-reduction」を持ってこの経済的危機に対応するよう求めた。店のマネージャーとの交渉の末、代金の支払い無しに店の外へと出た。食料の一部は、現在パリ市民労働ホールを占拠している、無登録の移民達に配布された。
French unemployed carry out a "self reduction" in Parisian supermarket
Jan 2, 2009 10:15 PM posted by J Clegg
On 31 December, 2008 over 50 unemployed and precarious workers blocked the checkout of a Monoprix supermarket in the suburbs of Paris with 13 trolleys full of food. After distributing a leaflet, demanding a "self-reduction [autoreduction] appropriate to this time of crisis, which will allow for the precarious to celebrate New Year's with dignity", negotiations with the supermarket management resulted in them leaving without paying. A portion of the food was distributed to the undocumented immigrants who have occupied the Parisian labor hall.
Articles in French:
http://www.rue89.com/2009/01/01/autoreduction-au-monoprix-pour-redistribuer-partir-sans-payer
http://www.leparisien.fr/faits-divers/paris-ils-requisitionnent-des-chariots-chez-monoprix-31-12-2008-358587.php
http://www.lexpress.fr/actualite/economie/monoprix-porte-plainte-contre-les-autoreducteurs_729191.html
http://toulouse.indymedia.org/spip.php?article33192
この「Self-Reduction」という言葉は初めてだったので、インターネットで調べると、どうやら「自己決定権の返還を求める」という意味として使われているようだ。いつのまにか、国家や企業が半ば独占的に決め、押し付けて来たルールに従うことを拒否し、自分たちで自分たちの物事を決めていくという自己決定権を回復させる運動が、これから世界中で起こっていくのだという機運を感じ取ることができるし、すでにフランスでは今回の経済危機の中で、実践されているのだろう。
未来社会の人権 より
3)社会的な制度の変形を追求する運動 - 人間はどのような式でも社会的な制度と関係していて、社会的な制度がもつ巨大な力に比べて弱い存在に転落しやすい。そんな意味でこれらの社会的な弱者の抵抗が予想できる。アメリカの罪囚運動、ヨロパの貧民たちが見える空家占居運動や公共料金を自身たちが決定する運動(Self-reduction Movement)、最近世の中のあちこちで発見される患者運動などはこのような運動に含めている。
そして、東京の日比谷でも、生存の為の直接行動のうねりが起こっている。
厚労省講堂を宿泊用に開放=派遣村に300人超−元小学校も・東京
派遣契約の打ち切りで寮を追われるなどし、支援を求めて日比谷公園(東京都千代田区)の「年越し派遣村」に集まった元派遣社員らについて、厚生労働省は2日、庁舎内の講堂を宿泊用に開放することを決めた。派遣村を訪れた人々は同日、300人を超え、テント不足など収容能力を超えたため、主催者側が宿泊場所の確保を要請していた。
厚労省が開放するのは、日比谷公園前にある同省2階の講堂とトイレで、同日から5日午前9時までの予定。
出入り口を常時開放し、暖房も用意する。隣接する中央区もかつて小学校の講堂だった多目的施設2カ所の開放を決めた。同省には2日午後8時すぎ、布団などの荷物の搬入が始まった。
派遣村は約20団体による実行委員会が先月31日に開設。1日夜、公園内に約50張りのテントを用意し宿泊場所を提供したが、2日午後6時までに304人が集まり、宿泊希望者は274人に上った。(2009/01/02-21:26)
<時事通信>
年越し派遣村が、年を跨いで日比谷公園に姿をあらわし、霞ヶ関の官庁街ののど元に、生存への最低限度の保証を求める声を突きつけている。厚生省の庁舎が一時的にであれ、派遣切りによって家を失った人達の寝床に開かれるというニュースは、何か、堅牢だと誰もが信じていた城壁が切り崩される瞬間を見ているかのようだ。いま、日比谷で起きていることは、21世紀の日本における最初の集団的直接行動であり、直接民主主義的な政治がこの公園の中で現れてきたということを明示しているのかもしれない。
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2009-01-03
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